2020.03.24
第1話 小屋裏の仕組み
第1話
皆様こんにちわ、監督Mです。
3月10日に無事上棟が終わり、順調に完成に向けて進んでいます。
O様邸ですが、一階に大空間のリビング(和室コーナー有)を設けた広々とした設計となっています。
テクノビームを最大限生かした空間だと思います。
広々空間については、後日お披露目させていただきます。
第1話として 小屋裏の仕組みについて少しお話させていただきたいと思います。
小屋裏の仕組みについて話すきっかけとなったのが、上棟2日目に現場で若い大工さんに
「雲筋ってなんで雲筋って言うの?」と聞かれ
雲筋の名前の由来... そんなん考えた事ない・・・ 答えれない。。。
いろいろ調べてみましたが これといった答えがみつからず、ううううううってなってる時に
そういえば、他で金物やら耐力壁やらは話したけど、小屋組についてつっこんだ説明してないと思い
ちょこっと書いてみよと思った次第であります。
上の2枚の写真ですが、雲筋交・振れ止め(根がらみ)です。
雲筋交とは
小屋束や母屋が倒れないように、小屋束に斜めに打ち付ける筋交の事です。
通常15mm×90mm程度の貫材をN50と言われる釘で固定します。
振れ止め(根がらみ)とは
小屋束の柱脚側で、雲筋交と同じ釘を用いて固定します。
雲筋と振れ止めは、セットで打ち付ける事が多く、小屋組みの桁行方向への変形を防止します。
左の写真を見ていただくと、小屋束・雲筋・振れ止めの3つの部材で三角形を構成しているのが
分かると思います。こうすることにより小屋組みの変形防止となります。
補足ですが、文章の中に「桁行方向」とありますよね、これは簡単に言うと長方形の長辺側の事です。
ちなみに、短辺側を「梁間方向」と言います。
正方形の時は?と棟と平行の関係にあるの方向が「桁」 直行してるのが「梁」で覚えていただけると
わかりやすいかと思います。
長々とお話しさせていただきましたが、なんとなくでもわかっていただけたらさいわいです。
これからもくだらない小話もはさみつつ、楽しくいろいろと解説できたら良いと思ってますので
よろしくお願いします。
次回は、各所の説明ではなく、こんな感じです!(うまく言えない....現場での出来事?) みたいなのを
進捗状況とともにUPしていきたいと思います。
2020.02.06
柏原市 A様 邸
ボード張り工事完了